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カレンダー・スプレッドの説明がおかしい:サムライFX戦略ケーススタディの嘘


JUGEMテーマ:株・投資



追記(3月7日時点):
内容が修正されたようで、
下記のモノは、現在公開されているマニュアルとは異なります。



FXオプション戦略紹介:カレンダー・スプレッド
http://www.samurai-fx.com/fx-trader/option/strategy/strategy_10.html

カレンダー・スプレッドはやることは単純だが理解が難しい戦略。
タイムディケイがオプション価格に与える影響は比較的小さいので、
利幅は結構小さく、
最低3回、多くて4回取引が必要なので場合によっては手数料負けすることもある。
まずは用語をおさえておく。
カレンダー・スレッド(calender spread)とは?
タイムディケイというオプション特有の性質で生ずる価格差を利用した売買戦略。
購入するオプションと売却するオプションの満期を変え、
期間が経つと変動する価格差を利益とする。

応用として満期と権利行使価格を変化させたダイアゴナルスプレッドや、
ショートとロングを入れ替えたリバース カレンダー・スプレッドなどがある。


タイムディケイ(time decay)とは?
満期に近づけば近づくほど価格の下がり方が急になるオプションの性質。
満期の直前では急激に価格が下がる。
日本語では時間的減衰という。




さて本題。
サムライFXのケーススタディの何がおかしいのか。

●価格がおかしい
売却するオプションが
取引通貨:USD/JPY
期限:およそ1ヶ月
権利行使価格:110円
タイプ:コールオプション(売建て)
数量:10万ドル
プレミアム:1.50
受取りプレミアム:15万円

購入するオプションが
取引通貨:USD/JPY
期限:およそ2ヶ月
権利行使価格:110円
タイプ:コールオプション(買建て)
数量:10万ドル
プレミアム:1.30
買付けコスト:13万円
売却したオプションのプレミアム価格が1.5、
購入したオプションのプレミアム価格が1.3と、
期間が長いはずの購入オプションの方が安くなっている。
実際こんな事はほとんどない。

タイムディケイは期間が短いほど効果が大きい。
ということは期間が短いオプションの方が必ず価格が低くなる。
説明に都合が良いようにしすぎ。

ボラティリティが急上昇して、
タイムディケイの影響よりボラティリティの影響の方が大きくなった場合、
そう言うことが発生することは一応ある。
が、そんなことは株式市場ならともかく外国為替市場においては極々まれだ。


●利益を追求するポイントがよくわからない。
ケーススタディははっきり言って何が言いたいのかわからない。
上記の価格設定がおかしいので、
結論をあやふやにしたいのだろう。

カレンダー・スプレッドの狙いは
期間によって変化する購入・売却差額の差


満期が近づくにつれ価格の減り方が急激になるので、
購入したオプションと売却したオプションの価格の減り方に差が生じる。
それによって発生する差額が利益となる。
また、売却オプションが権利放棄された場合、
オプションを買い戻す必要がないので購入オプションを転売した価格がそのまま利益となる。


例を挙げてみよう。
タイムディケイ右図はタイムディケイによるオプション価格の変動をグラフにしたもの。
このグラフの価格のオプションがあったとして、
カレンダー・スプレッドを仕掛けてみるとすると、
60日満期プットオプション売却:プレミアム価格1.41
90日満期プットオプション購入:プレミアム価格1.73
差額0.32を10万通貨単位で約32000円支払い
支払い?と思われるかもしれない。
価格に違いはあってもおおよそこうなる。

30日後、イン・ザ・マネー(ITM)だったので利益確定させることにする。
すると
残り30日満期プットオプション買い戻し:プレミアム価格1.00
残り60日満期プットオプション転売:プレミアム価格1.41
差額0.41を10万通貨単位で41000円受取
利益は
41000円-32000円=9000円
※手数料・スプレッドを除く

ITMの時に転売すると最小利益となる。
権利行使させた場合は、
戦略がカレンダー・スプレッドからプロテクティブプットに移行する。

これがカレンダー・スプレッドの狙い。
この差額で生じた価格を「サヤ」といい、
こういった市場価格の増減に影響されない利ザヤを狙った戦略を「アービトラージ戦略」という。


別の結果を考えてみよう。
仕掛けた条件は同じとして、
60日後アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)の状態で権利放棄されたとすると
満期プットオプション(権利放棄)
残り30日満期プットオプション転売:プレミアム価格1.00
差額1.00を10万ドルで約100000円受取り
利益は
100000円-73000円=27000円
権利放棄されると最大利益。
ただし、OTMの状態なので、
実際は価格自体が大きく下がっている。
従って、利幅はもっと小さい。

大きくOTMよりに移動しオプションに価格がつかなくなった場合最大損失。
損失額は
最初の支払額32000円



スプレッドと手数料の影響でさらに利幅は小さい。
平均株価連動オプションのような市場では人気だが、
為替市場ではあまり使われない戦略。






カレンダー・スプレッドは時間の概念があり理解が難しい戦略。
特に時間による変化は二次元グラフでは表すことができないためイメージがわきにくい。
仕掛ける時はシミュレーションを繰り返し、
自身のイメージ通りに動くのを確認してからにしよう。
| fx-option | サムライFXマニュアル | 17:24 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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